3人目の人と会った。
今度は話題リストを作らなかった。「とりあえず、自分が思ったことを言ってみよう」それだけ決めて行った。
沈黙が怖くなくなった
カフェで席に着いて、相手が窓の外を見た。
「なんか、雨降りそうですね」
以前の僕なら「そうですね、天気予報見ましたか?」と聞いていた。でもその日は「雨の日って、カフェのコーヒーが妙においしく感じません?」と言っていた。
相手が少し笑った。「わかります、なんかゆっくりできる気がして」
そこから、ゆるやかに話が続いた。
「自分の話」が会話になった
好きな映画の話になった。
前回は「好きな映画は何ですか?」と聞いていた。今回は「最近、昔の映画ばかり見ていて」と自分から言った。「なんで?」と聞かれて、「新しいものについていく気力が週末にない」と答えた。
相手が笑った。「それ、めちゃくちゃわかります」と言った。
自分の話をしたら、相手が自分の話をしてくれた。インタビューじゃなくて、会話になった瞬間だった。
帰り際、次の約束をした
カフェを出て、駅の改札の前で「また行きたいお店があるんで、よかったら」と言った。
手が少し震えた。また震えた。どうやら僕は毎回震えるらしい。
「いいですね」と言ってもらえた。
帰りの電車で、なんとなく口角が上がっていた。
次の記事では、2回目のデートで「好きかどうか」がわからなくなった話を書きます。
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